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1日目
今日は一日目。
何を基準として一日目と決めたのか?というと今日から新しいクラスになる。
今日はクラス発表の日なのだ。
僕の周り儲かれ騒ぎ、年相応にはしゃいでいる。
僕はというと別にそうでもない。
別に人見知りするわけでも、1年間同じ教室で過ごした友達と離れるかも知れないという不安がないわけでもない。
少し冷たいようだが、友達と離れようが離れまいが、ただ、どんなクラスになろうが僕は僕。
去年のように目立つことなく、静かに周りに馴染み、人にあわせて過ごせばどうでも良いというのが僕の持論だったりする。
どうせ先生たち、大人たちの都合の良いように作られたクラス構成だ。
たった1年というのはあっという間でとても短い。
1日なんてもっと短いのだ。
まぁ、某戯言使いなら、されど1年・されど1日・・・なんてほざくだろうが、
来年も全く同じクラス構成になるわけでもないし、
1年馴染めば来年も今日のようにまたクラス替えがあるのだ。
そう考えれば、クラス替えなんてどうでもよくなる。
結局、少しメンツが変わるだけで特別去年と代わりはないのだ。
ここまで、この人混みの中で考えているのは僕くらいだろうな、っと自分をあざ笑うことにしよう。
この時の僕はまだ、
この後このクラス替えが後々面倒なことになるとは思わなかった。
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