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1時間目 LHR
教卓の前に立ち、こちらに背を向け黒板に委員会名を書く浅チャン。
どうやら1時間目は委員会を決めるらしい。
SHR聞いていなかったから知らなかっただけだが…さて、何委員にしようかな…。
部活に入ってない人は強制的に委員会に入らなきゃいけないし…。
「えー。コレから委員会を決めるが、灰音と美倉、近片、雅の4人は絶対に委員会に入らなきゃならない。先に選んで良いぞ。」
わぉ。
部活に入ってないの僕合わせて4人だけか…。
「浅チャン‥灰音はカケモチ部だぜ?」
千早。
僕、そんな部に入った覚えないよ。
「いいや…正式書類がきていない以上帰宅部だ。委員会に入らねーといけねぇ。」
ほらみろ。
そらみろ。
「ッチ。」
舌打ちしたいのはこっちの方だよ。
「灰音…お前何に入りたい?お前が一番に決めろ。」
えー。
何ソレ。
いらないよそんなレディーファースト。
「レディーファーストじゃねぇよ。お前は一番に決めなきゃ後々になってから〈あの委員会が良かったから僕委員会やらない〉とか言い出すだろ?」
わぉ…。
まさかのお見通し?
『っち。今年も逃げ切ってやろうと思ってたのに…(ボソッ』
「(ギロリ)」
Σ(・_・;)
に、睨まれた…。
『聞こえちゃった?』
「そりゃぁもうばっちりとな(怒)」
ちぇー。
そんなにキレなくても良いじゃんかー。
ちょっとしたジョークなのに…。
「はぁ…」
なんだよ。
千早、僕の顔を見てため息つきやがってー。
お偉いサンかよこのやろー(棒読み)
「浅チャン…時間ヤバくない?」
「安心しろ…千早こんな事もあるだろうと思って次の時間もLHRだから。」
わぉ…。
流石浅チャン。
〈〈キーンコーンカーンコーン〉〉
あ、チャイム鳴った。
『結局何も出来なかったね?浅チャン』
「「お前のせいだ馬鹿!!!」」
ダブルパンチ👊👊
ぎゃは。
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