委員長と優しい不良少年

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あ… だからこうやって送ってくれているのか。 妙に納得しながらも、安西君にたいして驚きも感じてしまう。 私とは仲良いわけでもないのに…。 「あ、うん…普段はこんなんじゃないんだけど、委員会が長引いて。もうすぐクラスマッチがあるから。それまでは準備とか…。」 そうなのだ。 来月にクラスマッチを控えているため、運営を行う生徒会と各クラスの委員長は毎日準備に追われている。 あと一週間の辛抱なのだが…。ラストスパートをかけてか、最近はかなり時間がかかっている。 「そっか。」 「あ…安西君は、バレーとサッカー、どっちが得意?」 「俺はサッカー。でもさぼるかな。」 すでにさぼります宣言。準備をしているこちらとしては寂しい。 「良かった…ら、でてほしいな。頑張って、準備してるし…高校生活最後だし。」 言ってから後悔。 余計なお世話だよね…
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