No.01 バーチャルの『愛』

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  それでなくても、あたしは三年前のあの夏から、男の人と関わることを避けているのに‥。 夏も終盤に近付いた8月の終わり、更に暑い日が続いていた。 あたしは、絵美とファミレスで会っていた。 食後に、デザートのチョコレートパフェを頬ばりながら、 「ルナの写メ見せたら、会ってみたいって言ってる子がいるんやけど、どぉ?」 と、絵美は、同い年の男の子を紹介したいと持ち掛けて来た。 「あたし、カレシいらんゆーてるやん‥。」 今回も即答で断った。 「でも、まだ21やで?いつまでもそんなことゆーてたら、気付いた時にはオバハンなってるで♪」 彼女のいつものセリフに、 「イイもん。それにどの道、無理やねんて。」 あたしも、いつものセリフを返した。  
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