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9月の最初の水曜日。
指定された時間に、指定された場所に向かった。
絵美からのメールで写メを見ていたから、顔は分かっていた。
事前に直メをするかと、勧められたけど断った。
ソウタと言うその男の子は、ガードレールにもたれて、キョロキョロ辺りを見回していた。
「遅れて、ごめんね。」
普段から時間にルーズなあたしは、少しばかり遅刻していた。
「ああ、気にしないで。」
そこから会話は続かない。
気まずい空気が流れたその時、あたしのケータイが鳴った。
書き込みの通知だ。
ソウタに構わず、受信フォルダを開ける。
─ あ‥、オズからやん♪
「ちょっと、ごめんね。」
あたしは、ソウタから少し離れ、掲示板にアクセスした。
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