No.01 バーチャルの『愛』

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  9月の最初の水曜日。 指定された時間に、指定された場所に向かった。 絵美からのメールで写メを見ていたから、顔は分かっていた。 事前に直メをするかと、勧められたけど断った。 ソウタと言うその男の子は、ガードレールにもたれて、キョロキョロ辺りを見回していた。 「遅れて、ごめんね。」 普段から時間にルーズなあたしは、少しばかり遅刻していた。 「ああ、気にしないで。」 そこから会話は続かない。 気まずい空気が流れたその時、あたしのケータイが鳴った。 書き込みの通知だ。 ソウタに構わず、受信フォルダを開ける。 ─ あ‥、オズからやん♪ 「ちょっと、ごめんね。」 あたしは、ソウタから少し離れ、掲示板にアクセスした。  
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