No.01 バーチャルの『愛』

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  シャワーを浴び、髪をドライヤーで乾かしながら、今日あったことを思い返していた。 カレシなんかいらんもん‥ 無くても生きていけるやん‥ あたしには、それよりもっと大切なモノがある‥ そう自分に言い聞かせてみるけど、スッキリしなかった。 リビングには誰もいない。 もう24時を過ぎている。 家族のみんなは、夢の中の住人になっている時間だ。 キッチンに入ると、テーブルに、ラップをかけられた夕飯のおかずが行儀良く並んでいた。 母に申し訳なく思いながらも、食欲が無いから、冷蔵庫を開けプリンを取り出す。 食べながら、あたしは掲示板をチェックした。 夕方の書き込みへの返信が、数件届いていた。  
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