No.27 オズの魔法使い

25/25
前へ
/777ページ
次へ
  「すきだよ。ルナ。」 「あたしも。陽がすき。」 あたし達は愛を語り、愛を感じ、そして伝え合った。 逢えなかった空白なんて、一瞬で埋め尽くせるほどに‥。 陽の肌が、あたしの肌に触れるシアワセに、瞳は涙で濡れる。 ココロが暖かくなる。 あたしは彼の腕の中で、愛をいっぱい感じた。 「始発の新幹線で帰るよ。前期試験だからね。ルナ、寂しくない?」 「うん。ダイジョウブ。あたしも仕事あるし。てか、勉強してるの?」 「どうかにゃ?」 陽とあたしは、手を繋いで眠った。 ほんの一時間ほど‥。 だけど、同じ夢を見た。 いつか2人で見たtopaz色の月の柔らかな光に包まれて‥。 夜の海辺でkissする夢を‥。 彼のkissで目覚めたあたしは、とてもシアワセだった。  
/777ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3502人が本棚に入れています
本棚に追加