No.28 永遠の愛

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No.28 永遠の愛

  ── 三年後の6月‥ あたしは、ホテルのテラスから沖縄の海を眺めていた。 晴れ渡る空の青と、キラキラ輝く海の青の調和が幸福感を更に増幅させていく。 「ママ、スゴく綺麗♪」 薄いピンクのワンピースを着た星那は、6歳になっていた。 「綺麗な海やね。」 あたしは、星那に微笑んだ。 「セナは、ママが綺麗ってゆーてん。ドレス似合ってるよ♪」 星那は、ニッコリ笑った。 白いウェディングドレスが潮風に揺れる。 「このドレス、チューリップみたい。ママがデザインしたんでしょ?」 「うん。ヨウ君からの誕生日プレゼント。」 あたしは、ちょっぴり照れながら視線を海に戻した。 「セナも着たいなァ。」 生花で飾られた長いベールの裾を頬に当て、星那は、うっとりしている。 「行きましょうか。」 係りの人に促され、あたし達は神父さんと陽が待つビーチに向かった。  
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