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No.29 love②
「いってきます。」
「いってらっしゃい♪」
毎朝、陽は、あたしにチュッてkissをして、仕事に出掛ける。
「パパ、待って!セナも一緒に行く!」
赤いランドセルを背負って、慌てて靴を履く星那。
「バス停、すぐそこやのに?」
「んでも、一緒に歩きたいもん。リエちゃんが、セナのパパ、カッケェって言ってくれたねん♪いってきまーす!」
星那は玄関を飛び出して、ポーチで待っていた陽の手を引っ張った。
あたしも、あとに続いて外に出る。
「パパ、早く!行こ♪」
「じゃ、行って来るね。ルナ。」
「いってらっしゃい♪」
仲良く並んで歩く二人を見送って、あたしは家の中に入った。
「散歩行こっか♪」
玄関で待っていたオズが、尻尾を激しく振った。
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