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一人暮らしの部屋に帰っても、あるのはしんと静まり返った部屋に冷めた布団の置かれたベッドと、無機質なパソコンがあるだけ。
たまの楽しみといえば、キャバクラに飲みに行って、お気に入りの絢音ちゃんと話すこと位……。
仕事柄、朝が早く、終わるのも遅いから、滅多に飲みに出る気力も無い。
休みの前の日位しか、飲みには行けないが、明日は久しぶりの休日だ。
仕事の憂さ晴らしに飲みに行こうと決めた僕は、車を走らせながら、ふと見慣れない看板を見かける。
「別世界右」
「別世界……右?」
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