chapter 11 sayonara

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あの頃のワタシはアナタの優しい腕に抱かれ 幸せな時間(とき)を刻んでいた… どんなわがままも笑顔で許し 愛してくれた… この幸せな時間がいつまでも続くと信じていた… 幸せの時計の針はいつまでも動こうとはしなかった いつからだろう 時間が少しずつ狂い始めて アナタの温もりが遠くに感じる様になった あの日アナタの口から出た突然の 「sayonara…」 ワタシはそれを理解する事が出来ず 理解したくもなかった 幸せに満ちたグラスは一瞬にして底をつき 代わりに悲しみが溢れてゆく… 涙で濡れたテ―ブルを指でなぞってみる… 「イママデ アリガトウ…」
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