【第I部】

5/104

129人が本棚に入れています
本棚に追加
/189ページ
勇者「ちぇっ何だって俺が魔王城の掃除を・・・」ゴシゴシ ちっちゃい魔物1「勇者は魔王様と力比べをしにきたのか?」ゴシゴシ 勇者「倒しにきたの!」ゴシゴシ ちっちゃい魔物1&2「「へー」」 勇者「・・・、なんだよその反応は。もっと、」 勇者「『なにっお前魔王様の敵かっ!』とか」 勇者「『俺達が魔王様に代わって成敗してくれるっ!』とか」 勇者「ないわけ?」 ちっちゃい魔物1「だってお前みたいなのが」 ちっちゃい魔物2「魔王様を倒すなんて」 ちっちゃい魔物1&2「「無理だしっ!!」」 勇者「っ・・・!声をそろえていうなぁあっ!!!(涙目)」 勇者「はぁ・・・ていうか何であんなに強いんだよぅ、あの魔王は・・・女のくせに・・・」 ちっちゃい魔物1「別に関係ないだろ、それは」 勇者「関係あるだろ。あんな強い女、初めて会ったぞ」 ちっちゃい魔物2「人間の女は弱いのか?」 勇者「・・・。魔族の女は強いの・・・?」 ちっちゃい魔物1「まあ」 ちっちゃい魔物2「うちのカーチャンは、強いよ」ぶるりっ ちっちゃい魔物1「種族によって違うかな」 ちっちゃい魔物2「女が強い種族もいれば、男が強い種族もいるのさ」 勇者「へぇ・・・」  かつ こつ メイド「お疲れ様です」 ちっちゃい魔物1「あー!」 ちっちゃい魔物2「やっと戻ってきたっ!!」 勇者「メイドさん・・・?」 メイド「死闘の末、側近2をやっと仕留めて来ましたわ」ふぅ ちっちゃい魔物1「あんた夫婦喧嘩は他所でやってくれよー」 ちっちゃい魔物2「しかもいつも原因は”どちらが魔王様を大切にしているか”」 ちっちゃい魔物1&2「「そんなの争ったってしょーがないだろー」」 メイド「いえ、今回は”どちらが魔王様を愛しているか”でしたわ」 ちっちゃい魔物1&2「「どっちだって同じだろー」」 勇者「夫婦・・・げんか・・・?」
/189ページ

最初のコメントを投稿しよう!

129人が本棚に入れています
本棚に追加