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4月25日
午前11時45分―
【志雄那病院(シオナビョウイン)】
「クランケの搬入急いで!」
救急車が病院の入り口に止められている
中からタンカに乗せられたクランケ(患者)が運ばれた
看護師たちは慌ただしく、オペの準備をすすめる
こういう時の時間は一秒でも惜しいのだ
これが医者の日常風景である
「クランケの容態は?」
40代ぐらい医者が若い看護婦に聞いた
「バイタル、意識レベルともに危険値付近まで低下…一刻を争います」
「緊急ミーティングだな…よし集めろ」
「はいっ!!」
看護婦は携帯(連絡用)を慌ただしくかけ始めた
「さぁ…また命を賭けた戦いだなぁ…」
中年の医者は首の骨を鳴らし、腕を二回回した
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