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数十年前―
クーパーは医学貢献のため、研究医療チームを組んでいた
そこには現院長の名良橋の姿もみられた
そして、もう1人女性医師がいた
三人は若き時代を経て、かなりの経験と知識を蓄えた
勤めていた病院からも、他の病院からも賞賛されるようなチームだった
研究の傍ら、医者としての仕事をこなす三人は多忙だった
忙しいながらも、友情を深め、時には衝突しながらも
チームは順調に、そして確実に医学に貢献していった
その頃【クーパー研究チーム】と言えば、医学界で知らぬ者はいない程であった
それぞれの個性、知識、技術、閃き
そして、何より命を救おうとする医者としての心
三人の気持ちはいつもひとつであった
意味のある充実した毎日
治せない病気を治せた時の喜びは言葉では表せない
そして、患者の笑顔は何にも代え難いモノだった
そんな医師としても、人としても誇りを持てる仕事と、そのチームを三人は心から愛していた
【こんなに幸せな事はない】
クーパーはよくそう口にしていた
二人もそれに頷いた
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