エピソード1

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今日はあの場所には行けないらしい。 「そろそろ、終電の時間だ。出るぞ。」 蓮さんが腕時計を見ながら言った。 私は頷くしか無かった。 伝票を取り席を立つ蓮さん。 私もバックを掴んで後を追うように席を立った。 レジの前で財布を出す蓮さんの隣に、私も財布を持って立つ。 そんな私に気付いた蓮さん。 「ガキが変な気を使ってんじゃねぇーよ。」 そう言って私の分までお金を払ってくれた。
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