エピソード1

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・・もう少し・・・。 口から零れ落ちそうになった言葉を静かに飲み込んだ。 蓮さんに背を向けて改札口に向かって歩き出す。 これから過ごさないといけない1人の時間を考えると、余計足が重くなる。 「美桜。」 蓮さんの声に足を止めた。 慌てて振り返るとそこには穏やかな笑みを浮かべた蓮さん。 その笑顔に少しだけ気分が軽くなった。 「明日お前、ヒマ?」 「・・・?」
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