エピソード2

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帰る時間が遅い事を長々と説教された。 ・・あれさえ無かったらもっと余裕で着けたのに・・・。 改札を抜けると、昨日蓮さんと別れた所に白い車が停まっていた。 フルスモークのそれは、車に疎い私にもすぐに車種が浮かんだ。 車のボンネットの上にあるエンブレムが陽の光を受けて輝きを放っている。 “ベンツ” その車が高級車だと言う事もなんとなく分かる。 その車に寄り掛かるように立ってタバコを吸っている人。 「・・蓮さん?」 そこにいたのは、紛れも無く蓮さんだった。
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