32人が本棚に入れています
本棚に追加
/50ページ
それから毎日、紗耶香や聡と一緒に居た。
それで気付いたんだけど、紗耶香はクラスメイトに好かれてる。
かなりの信頼を得ているみたいだ。
由宇菜の頭に1つ疑問が浮かんだ。
(どうしてあたしなんかと友達に…???)
その答えは後々知る事になる。
紗耶香が自分の恋愛話を始めた。
『あたしね~逞(たくま)の事好きなんだあ!!!ねえ由宇菜、協力してね???』
紗耶香は口が張り裂けそうなくらいに笑う。
由宇菜はコクッと頷いた。
逞と由宇菜は幼なじみ。
由宇菜が唯一、男の子で友達と呼べる人。
そして………
あたしの好きな人。
由宇菜は紗耶香に言おうか迷った。
でも言えるはずがなかった。
だって紗耶香は友達…
言ったら友達関係が崩れる…
由宇菜は結局言わなかった。
その時に言っていれば
あとから、こんな事にならなかったのかもしれない。
最初のコメントを投稿しよう!