第2章゚.孤独.゚

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それから毎日、紗耶香や聡と一緒に居た。 それで気付いたんだけど、紗耶香はクラスメイトに好かれてる。 かなりの信頼を得ているみたいだ。 由宇菜の頭に1つ疑問が浮かんだ。 (どうしてあたしなんかと友達に…???) その答えは後々知る事になる。 紗耶香が自分の恋愛話を始めた。 『あたしね~逞(たくま)の事好きなんだあ!!!ねえ由宇菜、協力してね???』 紗耶香は口が張り裂けそうなくらいに笑う。 由宇菜はコクッと頷いた。 逞と由宇菜は幼なじみ。 由宇菜が唯一、男の子で友達と呼べる人。 そして……… あたしの好きな人。 由宇菜は紗耶香に言おうか迷った。 でも言えるはずがなかった。 だって紗耶香は友達… 言ったら友達関係が崩れる… 由宇菜は結局言わなかった。 その時に言っていれば あとから、こんな事にならなかったのかもしれない。
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