わたしのだよ

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「先生、どっちかがわたしの心臓なの?」 「え?」 先生はキョトンとしてしまった。 「だって、今先生とわたしの心臓が左胸に無いんだから、ここにあるのはわたしと先生の心臓ってことだよね?」 わたしは、自分の心臓が、あんまり元気無い方だったら嫌だな、と思った。 先生はうーんと少し考えるそぶりを見せて、 「先生は心臓、必要無いんだよ」 と言った。
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