わたしのだよ
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一呼吸おいて私は話し掛けた。 「先生」 「なに?」 「わたしの心臓は、こっちなんでしょ?」 わたしはしわしわの心臓を指差した。 先生は何も答えない。 「わたしの心臓が元気無いから、わたしはここにいるんだよね?」 わたしはわかってしまった。多分、わたしはこっちの心臓で、もう限界なんだ。 だから、新しい濃い赤の心臓に取り替えようとしてるんだ。 それか、心臓がいらない薬をもらうんだ。
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