わたしのだよ

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「わたし、心臓いらないよ」 それを聞いた先生は目を開いて、眉を吊り上げてしまった。怒っているのかな? 「えっ…?それは、なぜなの?」 先生は、信じられないっという顔でこっちを見ている。 「あのね、だから、心臓無くてもいい薬が欲しいんです」 ふぅ…と先生は息を吐いて、 「それは多分君では不可能だよ」 と言った。 えっ?なんで? 「その薬は一億円もする。君が払える額じゃないんだよ。」 「じゃあわたしは、 元の心臓がいいです!」 「ッ!!」 そう言った瞬間、先生は口を押さえて、ただ、ただ驚くばかりだった。
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