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「滿」
放課後、誰かに肩を掴まれて呼び止められた
「疾風君…」
一番会いたくて会いたくなかった相手
僕の目の前に疾風君がいた
「なんで最近俺の事避けんだよ
俺、お前に何か悪い事したか?」
優しい疾風君は心配そうな顔をして僕の顔を覗き込もうとする
相手の顔が近付くだけで、僕の顔は紅潮してしまう
「顔、赤いぞ?熱でもあんのか?」
僕の額に相手の手が触れようとした瞬間…
―バシッ
僕はたまらず疾風君の手を払いのけた
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