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「なにっ」
「おまえらになる米も酒も金もない。これは村のみんなのもんだぁ。おめぇらには渡さねぇかえれ」
剣をぬく
「いい度胸だなぁやるってのかぁ」
「天野さんころされちまうよ」
「この村を守るのが私の役目だぁ」
「死にてぇらしいなぁ。やっちまぇ」
「父上」
「来るなぁ。小次郎つよくなるんだぞ」
「父上。」
「蘭丸。小次郎のこと頼んだぞ。
「はい」
「逃げろ遠くへ」
「はい」
「父上」
「だめだぁ」
「離して父上が」
「うっ」
「父上~」
「バカなやつだぁ。おれらに歯向かうからだぁざまぁみろ。
「天野さん。なんでぇ」
「おまえらもこうなりたくなかったらいうことをきけ」
「よくも天野さんを」
「おめぇらも同じめにあいたいのか」
「天野さんは村のために戦った俺たちもやるぞ」
「バカなやつらだぁやっちまぇ」
こうして俺の育った村は小田軍によって一人残らず殺された。なんとか僕たち逃げて生き延びることができた。
あれから13年後
「小次郎つよくなれぇ」
「ちちうぇ~。はははっ」
「大丈夫か小次郎?またあの夢を見たのか」
「はい」
「顔を洗ってこい」
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