ただ好きと言うだけなのに

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このもどかしさも君に会いたくて流した涙も 全部月が見ていた… 私達がそれぞれ立っているこの場所は全く違う所で 決して同じ物を見て同じ時間を生きてくことはできなくて 何度切ない想いを繰り返して 今、私は此処(ここ)にいることだろう 今も君の笑顔を遠くから眺めていることしかできなくて 張り裂けそう!! ただ好きというだけなのに君を前にすると臆病になる 強がりなもう一人の私が顔をだして 君に嫌われることばかりを並べている 何の為に何度苦しい夜を繰り返してきたのだろう? 雪の冷たさに消えてゆかないよに 夏の暑さに溶けてしまわないよに 強く自分に言い聞かせて君を想い続けていたのに 自分の中から感情が消えてくような 生きてく為の光を失ったような 思いをしたのに 時間の経過は残酷で 君なしでも私は今生きていて 一番私が怖いのはこの想いさえ『いい思い出』になってしまうこと こんなに誰かを愛した事実が過去に埋もれること ただ一言…好きというだけなのに なぜこんなにも大変なんだろう ぶつかってもいないのにイラナイ事考えては落ち込み 自分自身にさえ自信がなくなって… それでも今はっきりと言えることは 君が好きだということ
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