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はぁ、と俺はため息。
「お前をそこまで変える高校生って、見てみたいよ。」
「見る?」
「は?」
「プリクラ撮ったんだ。」
柄じゃねーな、おい。
と思いつつも噂のミハルちゃんは見てみたいし。
久木にやっぱ似てんのか?
携帯を取り出し、自慢げに見せてくる。
あぁ、と声が漏れる。
「可愛いな。」
久木が元気な、一緒に騒ぎたくなるような美人なら。
ミハルちゃんは、守ってやりたくなる純白オーラの美人。
「つか、愁。こういう子タイプだったわけ?」
「いや、別に。深春ちゃんだから好きになっただけ。」
シレッと言うが、なんだこれ。
これがモテる男ってやつか?!
「てか、モロタイプ。」
そう言った瞬間、ニコニコしてた愁の顔が固まって。
あー、おもしれ。
冗談だよ、って言ったらやっと固まってた顔が元に戻った。
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