03

4/25
4353人が本棚に入れています
本棚に追加
/104ページ
はぁ、と俺はため息。 「お前をそこまで変える高校生って、見てみたいよ。」 「見る?」 「は?」 「プリクラ撮ったんだ。」 柄じゃねーな、おい。 と思いつつも噂のミハルちゃんは見てみたいし。 久木にやっぱ似てんのか? 携帯を取り出し、自慢げに見せてくる。 あぁ、と声が漏れる。 「可愛いな。」 久木が元気な、一緒に騒ぎたくなるような美人なら。 ミハルちゃんは、守ってやりたくなる純白オーラの美人。 「つか、愁。こういう子タイプだったわけ?」 「いや、別に。深春ちゃんだから好きになっただけ。」 シレッと言うが、なんだこれ。 これがモテる男ってやつか?! 「てか、モロタイプ。」 そう言った瞬間、ニコニコしてた愁の顔が固まって。 あー、おもしれ。 冗談だよ、って言ったらやっと固まってた顔が元に戻った。 .
/104ページ

最初のコメントを投稿しよう!