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―深春Side
「どうだった?デート。」
朝一番。
挨拶も抜きで茜が聞いてきた。
「多分…成功?」
「ほんと?!詳しく!」
「…や、恥ずかしい。」
私の反応を見て、茜はからかうように。
「キスでもしたわけ?」
図星。
ますます顔が赤くなる。
「えっ!えー!深春がーっ!?てか彼氏さん、手、早くない?私の深春に、手を出すなんて、どんな男よ!」
ギャーと騒ぐ茜に、携帯のプリクラの画像を見せる。
「椎名さんです。」
「…へ?」
茜は画面に見入る。
「ちょーイケメンじゃん!深春、こんなのゲットしてたわけ?…侮れないな。」
「えへへ。」
「くぅー幸せそうで可愛いなぁ!羨ましいぞ!」
茜とそんな話をしていたら遠くにいた瀬戸くんと目が合って。
なんだか気まずくて反らした。
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