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柚子「あ、ならさ。ウチの後輩に会ってくれない?」
柚子は思い出したように、三人に提案した。
眞樹「後輩?」
悟「それで行こう」
悟は即効でその提案に乗った。
柚子「早っ! まぁ、良いや。今連絡するから。あいつら喜ぶぞぉ」
柚子はにやけならがら携帯を取り出し、メールを打つと送信した。
高菜「その後輩って噛んだりしない?」
悟「お前の後輩象って何なの?」
すると、柚子の携帯がチカチカッと光った。
柚子「お、早いな」
柚子は携帯を開くと、文章を読み、閉じた。
柚子「校門で待ってるってさ」
高菜「尻から食われるのか……」
悟「待ってるという言葉も聞き取れよ」
四人はそれぞれの机からカバンを持ち、校門を目指した。
悟(良い後輩だと良いなぁ……先輩とか言われちゃうのかなぁ……)
悟はにやけならがら歩いていたため、周りの生徒から少々気持ち悪がられた。
そもそも、何故悟がこんなにも後輩を欲しがっているかと言うと、優越感に浸りたいだけではない。
中学の時、悟は部活には入っていたものの、面倒くさいと一年から幽霊部員と化していた。
同じ部活動の友人からも、部活に出ようと誘われたが、今日は用事があるから等言い訳をして家でゲームをしていた。
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