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宏介「僕の名前は森 宏介(モリ コウスケ)って言います。よろしくお願いします」
宏介は頭をしっかりと下げ、悟と眞樹に向かって自己紹介をした。
顔立ちも爽やかで、礼儀も正しい。
一見するとこちらも良い子そうだが、悟には素直にそう感じられなかった。
何故ならば、宏介がしゃがんだ柚子のスカートを、じっと見ていたシーンを目撃してしまっているからだ。
稔「因みに結構エロいんですって言えよ」
稔が笑いながら、からかうように宏介に言った。
宏介「そ、そんな事無いですよ! 馬鹿なんですよ、コイツ馬鹿なんですよ!」
宏介は、分かりやすいくらいに動揺していて、ハハハと笑いながら必死になって否定していた。
悟「うん……薄々感付いてたよ……」
柚子に引き続き、悟の嫌な予感も宏介の次の一言で確信に変わった。
宏介「薄いんですか? 誰かのがワイシャツから透けてるんですか?」
悟「薄いだけでそこまで反応出来るって最早才能だよ」
宏介は、ド変態だった。
因みに今の季節は春なので、当然ワイシャツの人など一人もいない。
稔「ほらね! コイツ小学校の時からこんな調子何ですよ!」
宏介「バッ、違うよ! 本格的には中学に入ってからだよ!」
本格的って何だろうか?
悟は疑問を抱えながら、コイツは駄目かもと思っていた。
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