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駄目かもと言うのは人間的にもそうだが、高菜や眞樹と同じような臭いがするという事だ。
悟「で、この子は……?」
悟が最後の女の子の方を見ると、柚子がまだ抱き付いてクシャクシャにしていた。
女の子は、苦笑いをしているように見えた。
悟「おい、ゆ……」
高菜「柚子! 良い加減止めてよ!」
高菜が、悟の言葉を遮るように柚子に言い放った。
柚子「えー……」
高菜「もう、良いから!」
高菜が柚子と女の子を無理矢理引き裂くように、離した。
力強く高菜が離したため、女の子は「キャッ」と思わず小さな声が出た。
無理矢理だが高菜が大人になったのだろうと、悟は少し嬉しくなった。
高菜「次は私の番だよ! 覚悟してね!」
と、言い高菜は女の子に抱き付いた。
悟「見直した俺が馬鹿だったよ!」
高菜は全く成長しておらず、裏切られた気分になり高菜の頭を叩いた。
宏介「か、覚悟!? 一体どんな事を……ハァ……ハァ……」
宏介が後輩じゃなかったら同じように叩いていた、と思う悟だった。
悟「高菜! 一旦離れろ! 今、自己紹介してるんだから!」
悟は高菜と女の子を引き離した。
今度は女の子の声はしなかった。
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