第0話 新学期

7/9
前へ
/34ページ
次へ
熱志「理由次第によるな。なんだ、言ってみろ」 高菜「いえ、特にありませんが」 悟の記憶は正しかった。 熱志「きょ、教師を舐めてるのかぁぁぁ!?」 悟(高菜のバカヤロォォォ!!!!) その後二人は生徒指導室行きが決定した。 皆が校長の長い話に飽き飽きしている時に、彼等は熱志の長い説教に文字通り耳を痛くしていた。 舞台は変わり、教室。 皆、懐かしい話やこれからの話について盛り上がっていた。 そんな教室の窓側の一番隅に、男子生徒と女子生徒が談笑していた。 「……そう言えば悟達結局来なかったね」 「どうせ、遅刻でしょ。もう慣れっこよ」 「もしかしたら、夜道を襲われたりとか……」 「間違いなく今の話をしていないよね?」 男子生徒は高菜並のボケをかましていた。 高菜と同じ匂いがする。 すると、教室の後ろの扉がガラガラっと弱々しい音を立ててスライドした。 そして、疲れ果てた悟と呑気に欠伸をしている高菜が現れた。 「お、噂をすればってやつぅ?」 「おーい、さーとるー! たーかなー!」 男子生徒は悟に大きくブンブンと手を振った。 悟と高菜も直ぐに気付き、その2人の元へ歩いていった。
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加