××の狩人

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 大貫は耳にヘッドフォンを当てて、音楽を聞きながら本を読んでいる。  タイトルは見えないけど、綺麗な絵だ。  ヘッドフォンから出る音はかなり大きくて、だけど静かな音色だ。  バラードでも聞いているのだろうか?  「・・・何?」  俺は本を見つめていて、大貫がこちらに振り向いた事がわからなかった。  「え、いや、綺麗な絵だなって」  「それはいいけど女子高生が寝てる部屋を覗くのはどうかと思うわよ」  寝起きだからか、いつもよりはおっとりした口調で話す。  「それはゴメンな」  「で、何か用?」  大貫は少しだけ欝陶しいといった感じに見てくる。  「うん、音が聞こえたから何かなって」
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