じゅげむさん 第一席

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「さて、今日から新しい転校生がうちのクラスに編入される事になった。入って来なさい。」明烏が促すとガラガラと教室の戸が開く音がした。 「え~っと名前は…。」と黒板にチョークで名前を書く音が響く、俺はさっきの女の子の事を考えながら、その音を聞いていた。 カツカツッと一向にチョークの音が止まない。周りも何だかざわついて来ている。不思議に思い顔を上げて見ると黒板一杯にお経の様な文字が並んでいる。 それを順に読んでいくと… 寿……限……無……また寿限無……何だこれは?と思っていると明烏の手が止まった。 「ふぅ…ようやく書き終わった。自己紹介どうぞ。」
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