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俺は目を疑った。
目の前にはさっきの女の子が立っている。
「初めまして。私の名前は寿限無寿限無五劫の擦り切れ海砂利水魚の水行末 雲来末 風来末食う寝る処に住む処やぶら小路の藪柑子パイポパイポ パイポのシューリンガンシューリンガンのグーリンダイグーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命ハルコです。ハルコって呼んで下さいね❤」
一度も噛むこと無くスラスラと自己紹介を済ますとニコッと微笑む😃
一瞬あっけに取られていたが、その可愛さに男女問わず拍手と喚声がクラス中に響き渡る。
「こらこら、静かに💢」明烏が手を叩いて制止する。
「じゃあ、ハルコさんの席は…」と俺の右側を見た。
そこはちょうど、空席になっていた。
「あそこで良いかしら?」と明烏がこちらを指差すと、ハルコと俺の目が合った。
「あ゙っ~、アンタはさっきのパンツ覗き魔‼💢」
ハルコは俺を思い切り指差しながら叫んだ。
「お前こそ、さっきの背中蹴飛ばし女‼💢」
負けじとこちらも指差しながら言い返す。
「あら?二人とも知り合い?」明烏はあっけに取られている。
「誰がこんな奴‼💢💢」二人とも同時にハモった。
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