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目の前にはチンピラAとリーダー。
「つ…強すぎだろ。」
「確かに。」
俺はリーダーの呟いた言葉に頷いた。
リーダーとAはこの状況に耐えきれずに走って俺達に向かってきた。
「うらぁぁぁぁあああ!!」
美奈が残ったナイフをAに投げて、リーダーに俺が叩いた。
チンピラ計30人は花火のゴミの前で気絶。
花火を奴等に持たせて、俺達は公園から出た。
「あれ、大丈夫なのか?」
「何が?」
「偽ナイフに刺された奴等。」
「大丈夫だよ。ナイフを抜けば生き返るから。」
「へぇ。本当お前変な所が凄いよな。鍛えたのか?」
「ううん。アニメにやってたから真似ただけだよ。」
美奈は笑顔でそんな事を簡単に言ってのける。憎らしい奴め。そんなんでアニメ通りに出来たら誰も苦労しないって。
「そういえば、この竹刀誰に返せばいいんだ?」
「明日学校にでも持ってったら?」
「そうだな…。」
美奈はニコニコしながら、うーん、いい運動したとほざいている。運動の域越えてるだろ、軽く。
俺達は家の前で別れて家に入る。汚れまくったので親にスウェットの洗濯を頼んで俺はまた風呂に入った。そして、すぐにベッドに飛び込んで寝てしまった。
これがバカだった。
この事が後々後悔する事になるとは思わなかった。
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