4章 愛のカタチ

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「やって欲しいか?でもダメだ」 意地悪く、舌ではなく手で俺のモノを弄りはじめる。 俺はさっきの快感に中毒になってしまいハインケルに先の行為を求める。 だがハインケルはそんな俺を見てさらに笑顔を見せる。 「ハインケル…頼む…」 何を言っているのかも自分ではわからない。 ただ快感を求めている淫乱な獣に成り果てていた。 だがそれはハインケルも同じようで弄る手は無意識に俺のモノをしごいていた。 「しょうがないヤツだな、だがその前に…」 そう言うとハインケルはしごいてる手を止め、俺の口元に舌を這わせる。 「ハインケル…?」 ハインケルのタテガミの匂いを感じながら囁く。 優しく温もりさえ感じそうな表現しがたい匂い。 ずっと嗅いでいたい、そんな気にまでさせる匂いだ。 「よだれ垂れてたぞ…?みっともないな?」 ハインケルが俺の口元の唾液を舐めとり言う。 ハインケルの口からは舐めとった唾液が細い糸をひいていた。 ザラザラした舌の感触が伝わるだけで気持ちが更に高ぶった。 無意識の内によだれまで垂らしていたようだ… 別に腹が減ったとかではない。 快楽に溺れ、だらしなくなっていただけだ。 だが指摘されては恥ずかしくなってくる。 「わざわざ言わなくたって良いだろ?」 恥ずかしがりながら照れ隠しをする。 「ふふ、可愛いなお前は…それに免じてさっきの続きをやってやる」 その言葉に歓喜し顔を綻ばせる。 ハインケルの顔が離れあの匂いも感じなくなる。 物寂しかったが、それよりもさっきの快楽に溺れたい欲求の方が強かった。
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