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「ハインケル…」
「どうした?」
横を向き、ハインケルを見据える、真剣に。
「好きだ」
「俺もだ、ダリウス」
ハインケルは即答してくれた。
そこにもはや余計な言葉なんて必要ない、ただ一言
『好き』の一言で充分だった。
そして俺達は誓いをたてた。
「絶対に…生き残ろうな、もし離れたら次会うときは笑顔で会おうぜ」
「…ああ、そうだな」
二人だけの秘密の誓い。
生き残る、平和になった世界でハインケルと一緒に…
「なぁ、キス…してもいいか?」
甘えるようにキスを求める。
「まったくしょうがないヤツだな…」
しかし、ハインケルは受け入れてくれる。
ハインケルと唇を重ね合わせ味わう。いつの間にかハインケルは獣化を解き、人の姿に戻っていた。
口を離し、互いに抱き合い温もりを共有した。
ハインケルの優しい温もりと匂いを感じながら目を閉じる。
疲れと満足からか、押し寄せる眠気に抗わず身を任せ流されてゆく。
おやすみ、ハインケル…
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