4章 愛のカタチ

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「…ん、あ?」 まだ重たい瞼を持ち上げる、視界がボヤけている。 「ふわぁーあ…」 体を起こし大きな欠伸をかき、まだ眠っている頭を回転させる。 昨日の事は…夢? そんな事を思ったりもしたがそれはすぐに違うとわかった。 部屋が散らかっている、ちらほらと引きちぎられた服が散乱していた。 「ん?」 自分の体にも目を当ててみる、裸のままであるのも昨日の事が現実だという証拠だが掛け布団がかけられていた。 「昨日俺はそのまま寝たから…ハインケルがかけてくれたのか」 理解し、隣に目を向ける。 そこにはぐっすりと熟睡しているハインケルがいた。 大人二人で寝るには小さいベッドの上で俺達は身を寄せあって寝たようだ。 「…ん、ダ…リウ、ス」 寝言を漏らす声はとても可愛らしかった。 「ありがとな、ハインケル」 眠っていて聞こえないだろうが礼を言う。 そして眠っているハインケルに少し悪戯がしたくなった。 「少しくらい良いよな」 一人呟き、何をしようか悩む。 そして良いことを閃き早速実行に移すためにハインケルにまたがるように移動する。 「へへ、一度やってみたかったんだよなー、コレ」 言って寝ているハインケルにキスをする。 お目覚めのキスってやつ。 みるみるハインケルの顔が赤くなった。まぁ呼吸の道を塞いでるから当たり前なんだが。
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