4章 愛のカタチ

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「さて、着替えたらエドを見に行くぞ。」 ハインケルはそそくさと着替え言った。 「なら先行っててくれよ。俺は治療費とかおろしてから行くわ」 着替え終わり、荷物をまとめ出発の準備をする。 「そうか、ならまた病院でな」 「おぅ、また後でなー」 ハインケルは先に出ていった。 一人で色々と考えを巡らせた。 来るべき『約束の日』に向けて――― この国すべてを巻き込む戦い。 生き残ってみせる、絶対に。 生きると決めた。 またアイツらと笑い合う為に、大切なものを守るために戦おう。 愛に性別、種族なんて関係ない。 互いに愛し合えばそれで充分なんだ。 現にこうして俺達は愛し合えたんだから。 果たしてこの戦いが終わった時、俺達はまた笑い合えるだろうか… 先の事はわからない。だからこの一瞬一瞬を大切にしよう。 温もり、匂い、声、体感する全てを大切にしよう、と。 ハインケル、約束必ず守ってみせる。 ‐獅猿演舞‐fin
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