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「さぁ、入って。」
「お邪魔します」
着いた先は驚くことに最上階の4LDKのマンションだった…
「バスルームはそこ真っすぐ行って右ね。バスローブは勝手に使っていいよ」
中に入ると綺麗に片付けられていて細々としたものがなく、生活感がなかった。
「ありがとうございました。すごく助かりました」
「何ならその洋服も洗濯していけば?」
「いいんですか?」
あまり抑揚のない話し方で無駄な感情が入っていないないせいか
どう見ても私より年上だがそれを感じさせない。まるで友達といるような感じに思えた。
年齢は私が23だから私からは7つぐらい上に見える。
かけていた黒縁の細い眼鏡も似合っていて綺麗だった。肌も一度も日焼けなどしたことがなさそうなほど白かった。
「すみません。洗濯機まで借りちゃって」
「構わないよ。お腹空いてない?一緒に食事でもどう?」
「頂きます」
「じゃあ、これそこのテーブルに運んでくれるかな?」
その後、ごく自然に彼と一緒に食事をとった。
「すみません…こんなに図々しくて」
「僕が誘ったんだ。気にすることはないよ」
カチャ カチャ
食べ終えた食器も2人で洗い終えて彼の好意にすっかり甘え洗濯物も干し、手持ち無沙汰で広い部屋に嫌な沈黙ができた。
話す話題もなく、気まずくなり緊張して私は目が合わせられなくなった。
今更ながら思えば今、当たり前のように話しているこの人とは今日が初対面だ。
名前すら知らない
「どうせ服もすぐ乾かないし、ベットで休んだら?」
「はい」
その後、彼は私をベットで休むように勧め、私がうとうとし始めた頃彼もやってきて私の視線に目を合わせるとごく自然に私の顎を掴み撫でるように触ってから不意にキスをした。
つーっ
「!!」
それがだんだんと下に下りていき
「んんーっ」
着ていたバスローブを脱がされ
優しいタッチで胸を愛撫された。
不思議と嫌だとは思わなかった。
それは、すでに彼に惹かれ始めていたからなのかもしれない
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