はじまり……

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「う~ん」と布団の中で背伸びをした。 彼は高田優太(たかだゆうた) 普通の高校三年生である。 成績は普通、性格も前にでるタイプではない。 「また今日一日普通だな」そう言って布団から出た。 彼は気づかない。これから起きる出来事を…… 「おはよー」 と言っても家族はいない。 俺が小さい頃に事故で亡くなっている。 だけど家族はいる。 「ワンワン」 犬の鳴き声が部屋に響いた。 犬種はマルチーズ、名前はララだ。 「おはよーララ」 俺の住んでいる家は人一人がやっと住めるぐらいの広さだ。なので音が響くのだ。 俺はいつも通りに洗面所で顔を洗って歯磨きをした。 そして着替えて「じゃあお留守番よろしくな」 ララも答えるように吠えた。 ガチャン 家にカギを掛け学校に向かった。 学校との距離は歩いて15分なのですぐに着く。 だけど…………「おーい優太ー」後ろから小走りで来てる人物は小早川昇太(こばやかわしょうた) 彼も三年生で優太とは長年の付き合いになる。 「おはよー」と優太も返す。 「今日も遊ぼうぜ!!」 そう、これが有るからいつも朝が早いのだ。 「でっ今日は何するんだ?」 「何しようかな~、そうだ!!」 「何かおもいついたか?」
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