始まり

4/4
689人が本棚に入れています
本棚に追加
/131ページ
「……ヒャイ」 雫が垂れた 変声前の高い声が漏れる 「なんだ…水か…はぁ…怖いなぁ」 言葉にすると余計に怖く感じる …ダッ 少年はボールまでまっすぐ走った ボールを手に取る そして思いっきり出口へ…… ………ブッ!! 顔を何かに打ちつけた 暗い中よく見ると、さっき 来た道に壁が出現していた 「え?え?」 …ドンドン 壁を蹴った ビクともしない 年頃の少年よりその少年は、それなりに体格がいい だがそれでも駄目だった 左右を見ても逸れる道などない しかも絶えず少年の後ろから光が注いでる 塞がってない道はその一つだけだ 「…………」
/131ページ

最初のコメントを投稿しよう!