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「……ヒャイ」
雫が垂れた
変声前の高い声が漏れる
「なんだ…水か…はぁ…怖いなぁ」
言葉にすると余計に怖く感じる
…ダッ
少年はボールまでまっすぐ走った
ボールを手に取る
そして思いっきり出口へ……
………ブッ!!
顔を何かに打ちつけた
暗い中よく見ると、さっき 来た道に壁が出現していた
「え?え?」
…ドンドン
壁を蹴った ビクともしない
年頃の少年よりその少年は、それなりに体格がいい
だがそれでも駄目だった
左右を見ても逸れる道などない
しかも絶えず少年の後ろから光が注いでる
塞がってない道はその一つだけだ
「…………」
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