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「うん……行ってきます…雪蓮」
初めて経験する友達との別れに 涙ぐむ
「気をつけて……行くの …だぞ」
冥琳の目はもう 涙でいっぱいだった
「うん 気をつけて…行ってくる…」
「鳶!! 絶対!! 絶対!! 絶対にまた帰ってきてよね!!」
「うん 約束する…絶対に帰ってくるから! 待っててね!!」
ぶんぶんと大きく手を振り 長沙を後にする
「絶対……だからね…」
二人が見えなくなってから 雪蓮が涙と一緒にこぼした
「よく泣かなかったな 鳶？」
「神酒さん 僕強くなる!! そのための旅なんだ ないて…なんていられ……ないよ」
「そうか……」
別れの時には嫌でも笑え そうすれば向こうも笑いかけてくれる
お父さんの言いつけ通り泣くの我慢したからね
お母さん 僕もう戻れないかもしれないけど 立派な男になる
じゃあね……
「ところで 神酒さん？…どこに向かってるの？」
「わからん…」
「えぇ～～～!?」
小さな叫び声は森林に木霊するのだった
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