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「いや~~ 良い人だったのだ 鳶もああいう男になるんだぞ………ずず~~~……人にやさしく.だ」
「人に優しく…ねぇ ずず~~~ 神酒さんとここまで旅を時点で充分優しさは証明 ずず~~~ されてると思うけど」
神酒さんはキノコを吐いて空いたお腹にラーメンを入れようと訳の分からない事を言い出し現在に至る
適当なところに入ったつもりなのに ここがかなりの当たり!!
濃厚な鶏ガラ出汁 薄味だけど細い麺に絡まり 一口一口が美味すぎる
チャーシューにも鳥を使い そしてギトギト浮いてる様に見える脂はチー油 鳥の脂だ
ん!? 麺が黄色いまさか卵を……神過……ん?
町人達が話している声が耳に入る
『知ってるか?……最近この辺で黄色い布を頭に巻いた盗賊が跋扈(ばっこ)しているんだと』
『あぁ…それでここいら商人が町に来れないらしい…酷いもんだ』
『それで この前出した討伐部隊も結局帰って来なかったらしい』
『なんと!?…それではどうしようも ないでは無いか!!』
黄色い布の盗賊…か
確かに最近山で熊や虎と会うより そいつ等に合うことの方が多い
始めは偶然だと思ってたが……
「気になるのか?」
「ん……」
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