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僕が死んで33日目
今日は街をさまよっていると同類<幽霊>に出会った
生きている時は幽霊なんていないと思って無くも無かったが…いざ自分が死んで幽霊になってみると否定している人がただの知ったかぶりに思えて来る
プラズマや光の反射だの科学的に考えてだの言っているが…実際はもっと簡単な(魂)で片付けられるものだった
そんな事を考えながら僕は同類である彼女に近づき、声をかけた
小石「こんにちは」
女性の霊「……………」
しかし彼女は反応しない…幽霊どうしでは会話が出来ないのだろうか?
今度は彼女の肩を揺すってみた
女性の霊「…………え、きゃっ!何時からそこに?」
彼女は僕の存在に全く気が付いて無かったようだ
死んでからも影が薄い…身体も半透明、いつか同類にさえ見えなくなりそうで嫌だなと、僕は思った
女性の霊「あ、すみません…私守護霊なんでそろそろ行かなきゃ」
そう言って彼女は指をさす、その方向には10歳位の男の子が歩いていた
小石「あ、そうですか…引き留めてすみませんでした」
僕は軽く頭を下げてその場を後にした
その後もブラブラ歩いて(と言うよりは浮遊している)いると…三人の霊が何やら話していた
男「聞いたか?南の地区の奴ら皆死神に連れて行かれちまったらしいぜ」
金髪の少年(の霊)はそう言った
ガングロ少女(霊)「えーマジで?マジヤバいじゃんwちょっと前の死神は温厚だったのに」
スキンヘッドの男(霊)「此処等もそろそろヤバくね?早めに隠れておこうぜ」
幽霊っていうのはおどろおどろしているイメージが僕の中にはあったのだが…実際は生きている時と何も変わらずにいるようだ
死んでから人界に長く留まり続けると悪霊になるらしいが…悪霊ってのは幽霊界の犯罪者みたいなものらしい
彼らは人間界で言う悪霊を魔霊<フォルホル>と呼んでいるらしく、悪霊との違いは決定的だった
悪霊は人間に被害を及ぼさず、幽霊に対して犯罪(暴行・霊力の強奪など)を起こす者を言い
魔霊は一般に言う悪霊、つまり人間に取り憑いたり呪い殺したりする者を言うらしい
魔霊は生き物にしか悪さをしないので守護霊以外の霊は基本無視するらしい(良くは思っていない)
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