【登場人物・後日談】

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『加藤清正』 虎殺し・加藤清正。 武断派を代表する武士の一人であり、朝鮮出兵の際に果たした手刀での虎の頚椎粉砕の逸話は今日までも語り継がれている。 もっとも― 途中参戦した関ケ原の戦においては堕悪州・小早川・米堕亜・秀秋に破れ、その右手首を切断されると云う憂き目に合うのであった。 ダイヤモンドよりも固くて高価と謳われる加藤清正の拳、しかし、その後搬送された小西アウグスティヌス行長らの迅速かつ適切な処置により完璧な縫合を施され、二週間後には箸を使い、一ヶ月後には元通り人をぶっ叩くことが出来るようになったと伝えられている。 『いやぁ、ありがてぇもんだねぇ、医学って奴ァ』 斯様な有名な言葉を加藤清正は残したと伝えられている。 一説では、元々加藤清正は小西行長と犬猿の仲であったと伝えられているが、この一件により二人の仲は修復され、南蛮寺剣法も大いに栄えたということが通説となっている。
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