可能性

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喜代美は突然自分の運命を決める選択肢を告げられ、困惑した。しかし一方で、いずれについてもこの場で直ちに殺されるよりは、遙かにマシにも思えた。 今自分に必要なのは、とにかく落ち着く事だ。喜代美は動揺と混乱の中、自分に言い聞かせた。 とにかく時間がないのだ・・ 「あ、あの・・」 喜代美は女に話しかけた。 「残り4分30秒。」 またも、喜代美の声など無視するかの様に残り時間を告げる女。
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