カポとの遭遇。

14/14
4人が本棚に入れています
本棚に追加
/43ページ
「わかった。じゃあ今からカポをレイプします!」  カポの呼吸が止まった。 「で子供を作って、無理矢理にでも結婚してやるのだああああ!わーはっはー。わーっはっはっはっはー!」  カポは目を丸めて僕を見つめた。  ミスったか? 「ぶぅわあああああああああああああああああああああ!!」  ちょっとした冗談のつもりが、カポは凄まじい勢いで泣きだしてしまった。 レイプはまずかったか?無しだよ。僕は最低だ。最低の変態ヤローだ。と頭を掻いていると、急にカポが立ちあがった。  ヤバい・・・・どつかれる。 「ちょ、カポ?落ち着け、な?ジョークやし、だから・・・・」  カポは僕に抱きついてきた。 「ぎゅーってして・・・・」 「あ、えっ?あ、うん・・・・」  カポは僕を力いっぱい抱きしめた。それでもその力はすぐに振りほどけてしまうほどか弱いのだ。 「・・・・ごめんな、カポ」 「ほんまに心配・・・・」 「大丈夫。ちょっとでも怪しい会社やったらすぐ辞めるから」 「・・・・うん」 「レイプとか、さっきのあれ冗談やからな。ごめんな」 「うふふふ・・・・嬉しかった」  何故かカポは笑った。カポにはレイプ願望があったのだろうか?僕とのセックスに刺激が足りないのだろうか?本気でヘコみそうだ・・・・  まあ、でもカポは納得してくれたみたいだし、明日から張り切って仕事につける。めでたしめでたしだ。  それからカポはずっとニコニコしていた。そして、ニコニコしたまま帰っていった。
/43ページ

最初のコメントを投稿しよう!