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♣3♣
放課後・・・
夏輝たち5人(春歩、夏輝、秋也、冬斗、夢花)は屋上にいた。
今日は皆部活がないのだ。
「うー」
ゆめがベンチで突っ伏している。
最近疲れてんだな、と夏輝は思う。
高校って、慣れないこともいっぱいあるし。
「にゃんだとぉ!!」
「あん?」
はぁ。まーた、喧嘩してるよ。
「俺のがゆめ好きだもん!」
うお、直球。
「てめーなんかより俺のがイケてるっ!」
いや、それは会話としてどーなんだ、はる。
「こんにゃろー」
「くそやろー」
なんだか、2人の間に火花が見えてきた、気がする。
「とーう」
夏輝は睨み合う二人の頭にチョップを入れた。
『いたっ』
二人して頭を抑える。
「いつまでやってんだ」
「だってー」
「なぁゆめー」
『俺と』
「はる」
「アキ」
『どっちが好き!?』
そこで聞くか。
「むーん?」
ゆめはゆっくりと顔を上げる。
「どっちも好きだよー。みんな好きー」
そう言うとまた突っ伏した。
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