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はるとアキはあっけらかんとしてしまった。
無理もないよなァ。
ゆめは、恋愛にうとすぎるトコがある。
あの様子じゃ、俺達を《男》として見てねーな・・・
好きな奴でもいんのかな?
「はるが声でかいからだよー」
「んだと!?」
いや、今はそんなことはよくて・・・ってまた始まってるし。
「2人ともうるさい」
冬斗が静かに言った。
はるとアキがぐっ、とつまる。
こんな会話を見てると、いつも自然に口許が緩む。
「はははっ、喧嘩するほど仲がいいってもんだ」
ぽんぽん、とはるとアキの肩を叩いた。
失いたくない、大切なモノ。
夕方の風は、涼しく、気持ち良かった。
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