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♣2♣
天馬が来てから2週間がたった。
「ふぅー」
やっと部活が終わった。
「じゃあねっゆめー」
「うーん、ばいばーい」
下駄箱で奈緒ちゃんと別れる。
私も靴を履いて帰ろうとしたその時。
「ちょっといいかしら」
げっ。あれは学年のマドンナ山城さん。(と、その仲間達)
「な、なんですか?」
「あなたさー、最近調子のってないぃ?」
山城さんとその他女子5人ほどに、囲まれる。
「は、はい?」
「そうやってさ、天然キャラも演じてるんじゃないのー?」
うう・・・周りにだれもいない。
「なんなんですかっ、いきなり?」
「そういう所がムカつくの。目障りなのよ。三井様とも仲良くしちゃって」
《様》・・・?
ああ、そういえば女子が様付けで読んでたな。
「ムカつくんだよッ」
ドンっ。
後ろからいきなり押されて、転んでしまった。
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